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夏に多発! 高速道路での事故

こんにちは!今年も八月を目前にしていますが連日猛暑日や異常気象が続いてますよね。
関東でも梅雨がかなり短かったり、一方西日本では梅雨前線の影響で大雨による甚大な被害が出たりと、まさに”異常”だと言えると思います。

 

今年の異常な夏に、帰省や旅行・レジャーなどで、高速道路を利用し、遠出される方も多いことでしょう。
警察庁の統計によると、高速道路における交通事故は、7~8月の夏場と11月から年末にかけての発生件数が他の月に比べ多くなっています。
それでは具体的に、どのような交通事故が多く発生しているのでしょうか。

 

(1)簡易分離の区間における反対車線はみ出し
ポストコーンなどの簡易なもので仕切られた片側1車線道路において、走行中の車が何らかの理由で反対車線にはみ出して対向車と正面衝突。

 

(2)逆走
誤って進行方向と逆の方向に走行(逆走)し、向かってくる自動車と正面衝突。特に最近は、認知症やその疑いのある高齢ドライバーの割合が増加傾向。

 

(3)停車している車や、降車して路上に降り立った人に衝突
車両故障や事故などで、本線車道または路肩に停止した自動車や、路上に降り立った人に後続車が衝突。

 

(4)車外へ放り出される
ガードレールなどへの衝突によって、乗車している人が窓ガラスを突き破って車外へ投げ出され、堅いアスファルトに激突したり、後続車にひかれたりするケース。

 

(5)渋滞最後尾への追突
車両故障や事故、工事などの様々な理由で発生した渋滞の最後尾で停車・減速している自動車に、後続車両が気付くのが遅れ追突。

 

ご存知ですか?NEXCOの「5つの約束」

高速道路を管理・運営しているNEXCO東日本・中日本・西日本の3社では、高速道路を安全に走行するためのルールとマナーを「5つの約束」として提唱しています。

 

(1)安全速度を守る
高速道路における交通事故(死亡事故)のうち、スピードの出し過ぎによる交通事故の割合は全体の約10%。
制限速度の順守はもちろん、天候や路面状況によっては更に速度が規制されることもあるので、速度標識には十分に注意しましょう。

 

(2)十分な車間距離をとる
一般的に、安全な運転に必要な車間距離は時速80kmで走行している時には80m、時速100kmで走行している時には100mと言われています。

雨天時の交通事故(死亡事故)の発生率は、晴天時の約3倍という統計もありますので、路面が濡れている場合には、十分な車間距離をとるように心がけましょう。

 

(3)割り込みをしない
車線変更する際には、後続車に対する配慮が必要です。

 

(4)わき見運転をしない
運転しているドライバーにとってはほんの一瞬のつもりでも、時速100kmで走行している車は、1秒間に28mも進んでいます。

わき見運転はもちろん、少し考え事をしていただけでも、前方車両のトラブルに気付くのが遅れてしまい、追突事故に発展する危険性があるのです。

 

(5)路肩走行をしない
渋滞中などに路肩を走行すると、いざという緊急時に邪魔になり、救急活動の妨げとなってしまう場合がありますので、絶対にやめましょう。

 

一見すると「当たり前のこと」のように聞こえますが、高速道路を利用した経験のある方ならば、この5つを全て実行するのはかなり難しいことだとお気付きではないでしょうか。

 

高速道路では、たったひとりのドライバーによる、ちょっとした不注意やルール・マナー違反が大きな事故につながることになります。

 

ドライバーの皆さんは、安全な速度と十分な車間距離を保ち、心に余裕を持って安全運転を心がけて楽しい夏にしていきましょう。